2022 62nd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS 入賞作品リスト フィルム部門 Bカテゴリー

細川審査委員長 審査講評

複数の審査委員から「ACCがこんなにも時間をかけ、議論を重ねて選ばれているとは知らなかった。今までもらった賞の重みを知った」と言われました。それぐらい、一人ひとりの意見には違いがあり、説得力があり、審査が白熱しました。たとえば、話題のコンテンツ、歌、タレントの力などとかけ算することが多い広告において、表現のオリジナリティについてどう考え、なにを評価するのか。また、広告の役割を広げた新しさを重視するのか、フィルムだからこその表現力を重視するのか、時を超えて心が動かされる普遍性を評価するのか、この年だからこその時代性を評価するのか。いずれにせよ、広告の歴史として残したい、と思うものが厳選されました。あえて今年の傾向で言うと、Aカテゴリーは広告としての新しさよりも、表現としての新しさの中で、普遍的な人間性が描いたものが選ばれたように感じます。そのための技術や豊かさが失われつつあることへの警鐘のようなものも何人かの審査委員からは感じました。個人的には、見てもらえないことへの危機感、枠に捉われないチャレンジ、個人の情熱を貫き通す勢いをBカテゴリーに感じました。制限のない秒数への自律や、表現力がさらに磨かれた時、あるいはより大きな予算がBにつくようになった時、AやBという区分が意味をなさなくなるかもしれません。垣根を超えて、フィルムが果たす役割が広がっていくことを願っています。

総務大臣賞 / ACCグランプリ

ACCゴールド

ACCシルバー

ACCブロンズ

ACCファイナリスト

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