2020年ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS
実施にあたって

2020年6月
一般社団法人ACC 専務理事 喜早冬比古

平素は、ACCの活動に多大なるご協力を賜り誠に有り難うございます。
コロナ禍の中でアドフェスト、カンヌといった今年前半に予定されていたアワードが本年度の実施の中止を決めるという状況の中、ACCも本年度のアワードの実施について慎重に検討を重ねて参りました結果、例年より募集についてのご案内が遅れましたことを、まずはお詫び申し上げます。

「2020 60th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」では、after(with)コロナの世界において、クリエイティビティというものが、社会や人々にとってどんな形で役に立つものになるかを議論し、選び出してゆく場にしてゆきたいと思っています。

コロナ禍はこれまでの我々の日常を変化させ、その向こう側には「今までと違った日常」や「今までと違った常識」が芽生えて来ることは必定と思われます。

ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSも今までの伝統を大切にしながらも、
2020年をアワード自体のリモデルのスタートラインに出来ればと思っています。
すなわち、
これまでのACC賞の伝統は引き継ぎつつ、コロナ禍の「向こう側」でマーケティングや広告といったもの、それらを支えるクリエイティビティというものが「どうあるべきか?」を議論する場所としての性格を持ったものに変化してゆくためのスタートラインとして、今年のACC TOKYO CREATIVITY AWARDSを位置づけたいと思います。

このことは、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSの基本的考え方である、「クリエイティビティがあなたを変える、世界を変える。」という趣旨の延長線上にあるともいえると思います。
そして、2020年度単年での考えではなく、「常に変化してゆく」であろう「新しい日常」の中での広告やマーケティング、それを支えるクリエイティビティについて、これから先も議論し提言出来るような場として、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSが進化し続けてゆくための第一歩が2020年になって欲しいと考えています。